教育活動の目的と目標

1.目的
ミラノ補習授業校は、イタリア現地校、インターナショナル、アメリカン、ブリティッシュ、
ヨーロピアンスクール等に通う日本人家庭の子女を対象に、日本国内で使用されている教科書を使用し、
文部科学省の学習指導要領に基づいた各学年の目標に準じるレベルで、
国語の基本・応用的な知識技能及び日本の学校文化を日本語によって学習することを目的としています。

補習授業校の設置目的(文部科学省CLARINET:補習授業校の性格より
補習授業校とは、
(対象)現地校に通学する児童生徒が
(目標)再び日本の学校に編入した際にスムーズに適応できるよう
(内容)基幹教科の基礎的基本的な知識・技能及び日本の学校文化を
(方法)日本語によって学習する

2.教育目標

国語科の学習を通して、自ら学び、自ら考え、自ら関わる力を育て、国際社会に対応できる豊かな人間力を持った子どもの育成。

【ミラノ補習授業校の教育】

 ○日本語で

  学校内での使用言語を全て日本語とすることで国語力の向上を図る。

 ○日本の教科書で

  幼稚部から高等部まで一貫した指導による国語授業内容の充実を図る。

 ○日本の在外教育施設としての特性を生かして

  個々の特性、能力等を把握し、国語の基礎学力の充実を図る。

  日本の学校における学習態度・学校での生活習慣や日本の文化を学ぶ場とする。

 ○連携を通して

  家庭や地域・日本人学校等との連携をとり、情報交換を通して、幼児・児童・生徒の育成に努める。

3.教育目標具体化の方針
(1)補習授業校では、全て日本語で対応する。
(2)学部ごと、又、関連する学年同士で連携をとり、幼稚部から高等部まで一貫した計画的な指導内容を踏まえた
         各学年別の年間指導計画をもとに、国語授業内容の充実を図る。
(3)幼児・児童・生徒個々の特性、能力等を把握し、国語の基礎学力の充実を図る。
         一人ひとりを生かす教育に努め、補習授業校で学ぶ喜びを実感できる教育活動の創造を図る。
(4)家庭や地域との連携をとり、情報交換を通して、幼児、児童、生徒の育成に努める。
(5)日本の学校における学習態度・学校での生活習慣や日本の文化を学ぶ場とする。
(6)借用校での規則を守り、学校生活を正しくおくることが出来るように努める。

4.重点目標

(1)国語の基本・基礎学力の定着

   ・各学年の国語科の学習指導要領の目標をもとに、年間カリキュラムを立て、それにそった授業の充実を図る。

   ・単元ごとに確認テストなどを実施し理解度の具体的評価を行い指導に役立てる。

   ・ペア学習やグループ学習などを取り入れ、児童・生徒同士の学び合いの場を広げる。

   ・意欲的に話したり聞いたりする場面を設定し、コミュニケーション力を養う。

   ・学習後にふり返りを行うことで、学びの定着を図る。

  (2)授業内容や評価の充実と指導体制の整備

   ・学習指導内容、学習指導方法などにおいても関連学年との連携を図り、学部を中心に評価基準を設け、

    各幼児・児童・生徒に適したクラスや学習効果が上がる方法を学校より指導する。

   ・各幼児・児童・生徒の特性や能力や目的等を把握し、学習効果が上がるような指導ができ

    るよう、目的や能力に応じた指導ができるクラス編成や学校体制を整える。

   ・教職員の研修や日本人学校との連携を行い、指導技術の向上に努める。

   ・さまざまな個性や能力差、得意不得意などの個人差を考慮し、ひとりひとりの国語力の向

    上を図るよう努める。

 (3)家庭への日本語・国語支援の啓蒙

   ・学級懇談や個人面談、個人指導資料等をもとに、各家庭での日本語との関わり方や日本語

    支援の状況を把握し、必要に応じ家庭と連絡をとり、問題等の解決に努めるとともに家庭

    での日本語・国語支援を啓蒙する。