校長からの挨拶
2019年4月に校長を拝命いたしました赤池聡子と申します。
本校の教員として14年間を過ごした後、校長に就任しました。翌年、新型コロナウイルス
感染拡大により、卒業式中止を余儀なくされ、それから授業形態は大きく変化していきまし
た。手探り状態で始まったオンライン授業は、教員にとってもスキルを身に付けるための勉
強が必要でした。オンライン授業からハイブリッド授業へ、そして対面授業に戻るまで、子
ども達の「学び」を止めることなくコロナ禍を乗り超えることができたのは、ひとえに理事
会や運営委員会、保護者の皆様のご理解、ご協力のおかげだと思います。
本校は、1981年10月に少人数の日本語教室から始まり、1994年に日本政府より
認可されミラノ補習授業校として活動してまいりました。現在、幼児日本語クラスから高等
部まで約180名の児童生徒が在籍しています。
補習校に通う子ども達は、現地校の勉強と習い事など忙しい日々を過ごしています。
限られた時間の中で国語学習を続けていくことは、子どもだけではなく、保護者の努力と忍
耐があってこそ継続できるものだと感じています。残念ながら途中で意欲、気力がなくなり、
やめていく子どももいます。挫折させない取り組みもまた補習校の大事な役割だと考えて
います。
本校には国際結婚家庭も多く、補習校に対する期待も多様化してきています。
新たな時代に向けた、より良い学校を目指して、教職員一同努めてまいります。
ミラノ補習授業校
校長 赤池 聡子